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2023.04.19
1月28日に愛知県安城市に行ってきました。市制70周年を記念して、安城市民ギャラリーで砺波市美の所蔵作品を大体的に紹介する「砺波市/安城市交流美術展」が開催され、その開会式に招かれたのです。安城市と砺波市は平成18年に災害時相互応援協定を締結し、さらに5年後の平成23年に両市の文化の振興を図ろうと市民交流協定を結び、芸術・文化ならびにスポーツを通して両市民の交流と友情を深めて今日に至っています。
美術の分野では、安城文化協会と砺波市美術協会とが、それぞれの協会に所属する美術家の作品を、安城市と砺波市を会場に交互に展示してきました。美術家自身の運転で作品を運び展示するなど、熱意と努力の積み重ねで交流を深めてきました。その賜物として今回の「砺波市/安城市交流美術展」開催の運びとなったのです。
さて、行く前に下調べをしたのですが、会場の安城市民ギャラリーはなんと今旬の場所、松平元康、後の徳川家康とゆかりのある安祥城(安城城)の城跡の一角にあります。NHK大河ドラマ『どうする家康』で、桶狭間の戦いの後、織田方についていた伯父の水野元信が守る刈谷城と対峙する安祥城の元康のシーンが放送されました(間違っていたら、すみません)。
開会式当日の朝、砺波を出たのですが、大雪警報が発令されており、安城市に行き着くことができるのかとハラハラの往路でした。関ヶ原辺りまで雪景色でしたが、幸いにも電車の大幅な遅延がなく、開会式までの時間も十分にありましたので、城跡を散策しました。
市民ギャラリー側から小道を登ると大乗寺の本堂の横手に出ます。この辺りがどうやら本丸らしく、立派な山門(写真1)の外側には参道の石段があり、自然の高低差を利用した縄張りのようです(写真2)。舌状台地の先端部分に築かれた城(砦)なのでしょう。羽柴秀吉と対立することになる後の小牧・長久手の戦い時(1584年、天正12年)に徳川方で改修が加えられたようです(写真3)。
そういえば、展覧会担当の方曰く、「大河ドラマ主演の松潤さんのご当地巡りは岡崎止まりで、安城には来られなかったです。とても残念!」とのことでした。